top of page
検索

(中) ファーウエイ(華為)知財イベントでロイヤリティ発表 Huawei announces royalty rate

更新日:2023年7月18日

昨夜(7月13日日本時間17時)行われたファーウエイ(華為)の知財プレスイベントを紹介します。 Forum on "Bridging Horizons of Innovations: Sharing IP, Driving Innovation”:

https://www.huawei.com/en/events/ipr2023

————————————————————————

華為は毎年海外メディアや知財関係者を対象に大きな知財イベント(英語)を行っており、筆者も昨年に続いてWEBで参加した。


法務知財役員(Chief Legal Officer)のSong Liuping(宋柳平)、VPで知財部門トップのAlan Fan(樊志勇)のプレゼンのあと、新技術の発表にうつりトップ開発者陣から新技術発表が続いた。今回のプレスイベントには海外からは米国のRader元判事、欧州からはWiFi6のパテントプールで協業するSisvel社長のMattia Fogliaccoなども登壇した。

昨年とは大きく異なり、発表ではファーウエイ自身が考える知財実績、方針、そしてロイヤリティ料率も明示され、大きな驚きを会場に与えた。


発表された5G, WiFi, Iotについてライセンス方針とロイヤリティが発表されたがプレス発表も行われた


Alan Fan知財部長の発表の要旨

  • 20年にわたり、華為はICT(cellular, Wi-Fi, multimedia codec)の国際標準で多大の貢献を続けてきた。そしていま5Gの進化形5.5Gでも技術をリードし、さらに映像技術でも成果が生まれている

  • R&D開発投資は2022年にはUS$23.3Bn(約3.3兆円)を行い、これは売上の25.1%にあたる。

  (注)R&D expense CNY161.5billion 。開発エンジニアが114,000人活動。

  • 標準化活動でも大きな貢献を続けており、さまざまなSSOでの寄書contributionは122,800件に上り、うち5Gについては61,000+件を行っている

  • ライセンス活動については、ライセンス収入を目的とするものではなく、開発投資へのreasonableな対価として、さらなる開発投資をつづけるために行う。“Huawei takes a balanced approach to patent licensing. We believe reasonable royalty rates will incentivize both the creation and adoption of innovations.”

  • 現在120,000件のActive Granted Patentsがある。内訳はCN 44,478, USP 22,844, Asia 11,606

  • 昨年はUS$560百万ドル(約780億円)のロイヤリティ収入を実現した。華為はこの3倍ほどのロイヤリティを過去に支払った。

  • 200社+と2社間契約を締結済み

  • 350社+にパテントプールを通じてライセンスを行っている。

  • 発表されたロイヤリティ料率は次の通り:

  • Mobile HandsetのCAP(一台あたりの上限価格): 5G US$2.50, 4G US$1.50

  • Wi-FiのCAP US$0.50(consumer Grade Wi-Fi 6 Products)

  • Cellular IoT(別表PDF)



  • ライセンス契約はSamsung, Oppoなどと締結しているが、車OEMとはMercedes-Benz, Audi, BMW, Porsche, Subaru, Renault, Lamborghini, and Bentley.と済んでいる

  • Open sourceの分野でも活動をさらに積極化して、市場に貢献をしたい


唐氏の5.5G説明

 従来の5G開発コンセプト3軸を6軸に拡張

  1. Ubiquitous 10Gbps Bridge the Digital and Physical World (映像技術が別世界になる)

  2. 100 Bln Connections Drive digital Intelligent Industry Upgrade(さまざまなサプライチェーンのもとにある工場群を流れるよう制御する)

  3. Ultra-High Bandwidth is the Foundation for 10Gbps Experience

  4. ELAA-MM for Continuous 10Gbps Coverage

  5. Harmonized Communication and Sensing

  6. Passive IoT for 100 Bln Connections(スマートホーム、農業など)

5.5 G以外でのプレゼンされた注目の技術(開発技術者別)

  • Antonio Zhang: HDR Vividの映像処理技術、昼の場面を夜空に変える

  • Martin(Paris): Audio Vivid 3D Audio solutions by Music Unit & UWA

  • 李張 : Ten size adjustable aperture design. 従来のSix-blade ApertureをSingle Blade Apertureに変える。2016年から取り組んできた映像処理技術の成果

  • 蘇鵬Su Pond:自動運転技術 Advanced Driving system(ADS) 200 Tera-Ops Compute , 12 Ultrasonic,;Sensing the world with 3D Voxel. General Obstacle Detection Network, Training foundation Model of Perception by self learning. Comparing CN CAT Standard 60km/Hour, Huawei ADS achieves 80km/Hour.

  • 但正剛: OS soft. Multi-plant production scheduling model, Intelligent dispatching system for workshops. Proactive operations control solution for airports.

海外業界紙でも大きく取り上げられており、今回の詳細な発表が注目を集めていることがよくわかる。



閲覧数:101回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Panasonic v. Xiaomi/ Oppo訴訟 大詰め近づくか

UPCにおけるSEPの注目事案でもあるPanasonic v. Xiaomi/Oppoについて整理する。 Panasonicが中国のXiaomi(小米)とOPPOをWCDMA・LTE通信方式のSEPの特許侵害を2023年7月・8月提訴してから丸一年が経過した。...

Comments


bottom of page