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(中) 中国自動車工業革新大会でSEP方針発布 Chinese new SEP Bluebook for Automobile released

7月22日から24日に中国吉林省長春市で2023年中国汽车创新大会(中国自動車革新大会)が国、省、関係機関からの600名の参加のもと挙行された。

中国を自動車産業チェーンの新たなエコシステムを構築し、中国を自動車強国(汽车强国)にするための施策の確認が3日間に渡り行われた。目標の実現にむけ、中国汽車技術研究中心有限公司(CATARC、略称中汽中心)、中国第一汽車集団有限公司(略称中国一汽)、吉林省、さらに国のレベルでは工业和信息化部(工業情報化部MIIT)https://www.miit.gov.cnと国家知識産権局(CNIPA)が手をたずさえ目標に向かうことが確認された。

 大会では「革新的サプライエコシステムの構築、エコシステム発展パターンの再構築」というテーマに重点を置き、自動車産業発展、自動車知的財産権の2つの産業高級サミットを設置し、サブフォーラムに5つの特別セッション(自動運転、新エネルギーとスマートコネクテッドカー、知的財産権保護、市場化運用、自動車チップ)が開かれた。特に知財は極めて重要な位置をしめていることが確認された。

 SEPに関して「汽车标准必要专利蓝皮书(汽車標準必要専利藍皮書)」(中国自動車SEP青書)が発表され、そこに中国汽車技術研究中心有限公司(CATARC、略称中汽中心)と北京大学(注)が作成した「自動車業界における移動体通信標準必須特許の中国初のライセンス料計算モデル」が発表された。自動車向けのSEPのライセンス料率計算モデルについては産業、政策、司法、独占禁止の4つ側面から体系的に調査・研究している。さらに国家産業安全保障の観点から標準必須特許(SEP)の合理化と標準化を推進するとも述べている。中国自動車センターは「中国自動車特許革新指数」を発表し、国内自動車産業の知的財産権の進歩を助力した。


CATARC Homepageより。汽車標準必要専利藍皮書。

左から任愛光(工業和信息化部)、安鉄成(CATARC董事長、党委書記)、梁貴友(中国第一汽車集団副総経理)、趙梅生(CNIPA)


(注)北京大学の易継明(北京大学国際知財研究中心所長)はこの分野の既存の国際知的財産ルールに代わる「中国版の解決策」を提供する」とコメントしたが、同氏は2020年に習近平総主席の知財勉強会で講義した人物でもある。


本記事は松本要前JETRO香港知財部長(現特許庁)よりいただいた資料などをもとに筆者が作成した。


 
 
 

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