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中国ASI(禁訴令)を巡るWTOパネルその後 ASI in WTO panel (continued)

2021年7月6日EUは中国で頻発したASI(禁訴令)の判決を問題視して、WTOにTRIPS63.3条違反の提訴を行なっているが、その後の経過が米国カリフォルニアバークレイ校のMark Cohenシニアフェローのブログで明らかになった。詳しくは同氏リンクを参照されたい。


設置されたパネル(DS611)で2023年11月初旬にパネルが開催された。EU側の提起しているのは

(a)(中国での判例が開示されないことによる)透明性確保の義務違反(TRIPS63条)

(b)(中国の判決により他国の訴権への介入がされた)gives effect効果(TRIPS1.1条)


EUの主張は中国のSEPにおける ASIでの“unwritten ‘policy’”を批判するものであるが、中国側はその批判を ‘completely fictitious’ と反論している。行われたパネルを前



に対してオーストラリアも2023年8月31日に意見書briefを提出している。


Cohenフェローは解説のまとめで中国のASIが意図するところを

  • 中国政府の長期戦略であり、外国技術に代わり中国テクノロジーの価値を高めようとするもの

  • コモンロー法体系とは異なり、中国のASIは本質的にもっぱら治外法権

  • 中国の裁判所は国家や党から独立しておらず国家産業政策を実施している

  • 中国のASIは世界的な司法規範の確立における中国の裁判所の役割を高め、中国企業を治外法権リスクから保護するための全国的な取り組みの一部で、習近平は2021年に党の主要ジャーナル「求是」で批判的なスピーチでこの政策を概説している

  • 中国のASI慣行は、中国の最高レベルの司法指導部と多くの個々の裁判所によって促進され、研究され、承認されている

と述べている。

 
 
 

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