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(欧) 欧州統一特許UPCでのオプトアウト統計発表 UPC opt-outs statistic revealed

更新日:2023年7月18日

2023年6月1日から統一特許裁判所(Unified Patent Court, 以下UPC)と欧州単一特許制度(Unitary Patent, 以下UP)が開始されている。それら新制度開始前の3ヶ月間をサンライズ期間として、単一効特許でない従来のEP(欧州特許)をUPCの専属管轄から除外する手続き(Opt-out)が受け付けられていた。


このオプトアウト手続により、従来EPをUPC体制下でも各国裁判所の管轄に置くことができ、UPC下で特許無効が争われ、一度にEU17カ国で無効判決となる単一効リスク(セントラルアタックcentralised revocation)を回避することができる。権利行使やライセンス交渉で争われる可能性のある従来のEP特許ではオプトアウトが行われるだろうとも言われていた。


このオプトアウトがどのくらい行われるか関係者の間では注目されていたが、従来のEPOのうち半数近く(推計)がオプトアウトされたことがわかった。

Kluwer Patent BlogにLaurence Lai氏(Simmons & Simmons LLP)が詳細な統計を発表している。UPC opt-outs: statistics and trends one month in

https://patentblog.kluweriplaw.com/2023/07/02/upc-opt-outs-statistics-and-trends-one-month-in/


<同ブログからの引用>

6月末まででopt-outされた特許(出願を含む)は535,152件。

国別では米国とドイツが多く、中国や韓国は少なかった。

権利者別では

  1. Huawei Technologies (5,384)

  2. Honeywell International (4,724)

  3. The Boeing Company (4,441)

  4. Microsoft Technology Licensing (4,328)

  5. Samsung Electronics (3,939)

となっている。

また、IPC(International Patent Classification)では1位はメディカルのA61K(医薬用,歯科用又は化粧用製剤)であるが、2位から4位まではコンピュータ通信分野が続くとある。


<その他参考記事>

UPの概要についてはJETRO欧州の記事あり



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