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サイバー創研 5G-SEP保有者レポートを発表 SEP landscape analysis by Cyber Creative Institute on April 2.

更新日:2021年4月19日

5Gの有力な権利者は誰かはSEP関係者の関心事である。すでに世界中から発表(注1)されているが、今月2日に日本のサイバー創研が「5G標準必須特許に関する主要技術・サービスの開発動向について評価・分析」をプレス発表した。

English press release https://www.cybersoken.com/en/topics/ (English)

同レポートは寄書(Contribution)の分析では緻密な分析を行っているが、5G標準必須特許宣言件数にSEP宣言特許の規格整合性というユニークな指標を掛けたものから、いわゆる「現実の5G-SEP保有状況」を公表している。その結果を円グラフに示すが、Samsung 13.4%, Qualcomm 12.1%, ドコモ 11.4%,Huawei 9.4%, Nokia 9.0%と発表した。特にドコモが世界3位のSEP保有者と報じている。


しかし、その「規格整合率」の算出方法にはやや疑問がある。サイバー創研は「SEP宣言登録特許の約10%を無作為に抽出」、「企業毎の公平性を保って、1,297件(前回比+320件)を抽出し」、「検索対象特許:全世界の特許公開公報」(注2)としているが、算出のベースとされた「全世界の特許公開公報」には特許登録されていないものが多数含まれることになっており、母集団設定に誤りがある。また、必須性の判定をJP(日本特許)だけに基づいて行っており、当然ながら日本企業の規格整合率は高くなる。世界企業の規格整合率の平均が30数%であるのに対して、ドコモ81%, Sony 71%, Fujitsu 60%, NEC60%とJPを使うため日本企業の数値はきわめて高い。このあたりについては再検証がいるのではなかろうか。 (コメント)日本国内の議論でBeyond 5GーSEPのシェアを10%以上確保しようといる議論が行われている。5Gのシェア争いは始まったばかりであるが、正確なものさしが必要である。たしかにドコモは日本企業のなかで最も5G標準必須特許を保有しているが、ドコモが世界3位の11.4%のSEPを保有していると断ずるのは行き過ぎであろう。SEPの確保でしのぎを削る世界の有力企業(エリクソン、ノキア、クアルコム、ファーウエイ、サムスンなど)の国際標準規格策定機関での活動や、出願・権利化件数統計からみてバイアスがかかっているように映る。ドコモのシェアについては、世界的に定評の高いIPLytics FEB2021レポートでは2%余、IP Managementでは2.9%と報じているが、むしろそれら数値のほうが実感と近いように感じる。 (注1)世界の主な5Gレポート(4本)

IPLytics, Who is leading the 5G patent race?

A patent landscape analysis on declared SEPs and standards contributions.


LightReading, Distribution of core 5G standard-essential patents with live granted patent families

Feb.23, 2021


Amplified/GreyB, Updated Findings on Essentiality of 5G declared Standard Essential Patents

March 1, 2021


Managing IP, ”Landscape analysis of 5G patent families” 

Dec. 20,2020

サイバー総研




 
 
 

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