ファーウエイ増収増益と活発な動向 Huawei's strong performance and trends
- toshifutamata0
- 2024年5月6日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年5月11日
ファーウエイ(華為)の好決算とさまざまな分野での活発な動きを中国のさまざまなメディアでの公開ニュースソース記事のなかから抜粋して引用伝達します。在中国の日本の情報筋からの引用です。
1)2023年業績決算
年間売上高 | 7,042億元(14.8兆円) | 前年比 +9.63% |
純利益 | 870億元(1.8兆円) | 前年比+144.3% |
研究開発費 | 1,647億元(3.5兆円) | 年間売上の23.4% |
部門別売上 | ||
ICT(情報通信技術)インフラ事業 | 3,620億元 | 2.3%増 |
端末事業 | 2,515億元 | 17.3%増 |
クラウドコンピューティング事業 | 553億元 | 21.9%増 |
デジタルエネルギー事業 | 526億元 | 3.5%増 |
スマートカーソリューション事業 | 47億元 | 128.1%増 |
★★★ファーウェイ 2023年業績を発表 ★★★
通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が3月29日、2023年度の業績を発表した。売上高が前年比9.63%増の7,042億元、純利益は144.3%増の870億元で、増収増益を実現した。
事業別の売上高は、ICT(情報通信技術)インフラ事業が2.3%増の3,620億元、端末事業が17.3%増の2,515億元、クラウドコンピューティング事業は21.9%増の553億元、デジタルエネルギー事業は3.5%増の526億元、スマートカーソリューション事業は128.1%増の47億元だった。
研究開発費は年間売上高の23.4%を占める1,647億元だった。ここ10年の研究開発費は累計で1兆1,100億元を超えた。2023年末時点で、ファーウェイは世界で14万件以上の有効な特許を取得している。
輪番董事長を務める胡厚崑氏は、「2023年にグループ全体の経営状況は予想通りで、ファーウェイが生き残り、成長できたのは顧客、パートナー、地域社会からの信頼と支援のおかげだ」と述べた。
(出典:中国電子報 電子情報産業網 2024年3月29日)
2)車業界との密接な協業
★★江淮汽車 ファーウェイと鴻蒙のネーティブアプリの開発で協力へ★★★
自動車メーカーの安徽江淮汽車集団は3月26日、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の端末部門、華為終端と協力覚書を締結した。ファーウェイが自主開発した基本ソフト(OS)「鴻蒙(ハーモニー)」のオープンソース「オープンハーモニー」をベースとするハーモニーOSのネーティブアプリの開発を開始する。
江淮汽車とファーウェイは2023年12月、戦略的協力協定を正式に締結した。両社はそれぞれの分野の強みを活用し、ファーウェイのインテリジェント車両ソリューションをベースに、スマート高級電気自動車(EV)の製品開発、製造、販売、サービスなど多くの分野で全面的に協力することになった。
今回の協力覚書の締結により、江淮汽車とファーウェイの協力関係はさらに深まり、車載システムの安全性とユーザー体験を向上させるとともに、車両とモバイル端末の相互接続を実現し、ユーザーに多様なモビリティ体験を提供することができる。
(出典:集微網2024年3月26日)
★★★トヨタ ファーウェイなどとスマート運転ソリューションで提携か ★★★
国内メディアの報道によると、トヨタ自動車が世界向けモデルに搭載するスマート運転ソリューションは「トヨタ+ファーウェイ+モメンタ」の3者連携モデルを採用するという。
自動運転技術の開発を手掛けモメンタと通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、それぞれソフトウェアとハードウェアのソリューションを提供する。
ファーウェイはこれまで自動車メーカーと三つの協力モデルを進めてきた。一つ目は車載部品を供給するサプライヤーとしての協力モデル、二つ目は車載OSを軸としたソリューションを提供する「ファーウェイ・インサイド」と名付けた協力モデル、三つ目は自動車の設計からマーケティング、消費者体験までファーウェイが深く参画する「華為智選」と称する協力モデル。トヨタは、ファーウェイの関与が比較的低い一つ目のモデルを採用すると見られている。両社のこれまでスマート・コックピットの分野で協力している。
(出典:財聯社 2024年4月8日)
3)クラウドセンター拡充
★★★ファーウェイクラウド 貴州にスマートコンピューティングセンターを建設へ ★★★
通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が貴州省に設立したクラウドコンピューティングを手掛ける全額出資子会社、華為雲計算技術は3月30日、貴州省の貴陽市と安順市にまたがる国家級新区「貴州貴安新区」管理委員会と正式に協力協定を締結した。ファーウェイクラウドは、貴安新区に世界最大かつ最先端のスマートコンピューティングセンターを建設する計画。
今後3年間、ファーウェイクラウドはスマートコンピューティングセンターの計算能力を継続的に向上させるため、貴安新区において「NPU(ニューラルプロセッサ/推論アクセラレーター)」を増やしていく計画。同時に、省エネ技術と低炭素化発展を重視し、効率的でグリーンな運営を実現するため、スマートコンピューティングセンターの電力使用効率(PUE)を1.2以下に抑えるように確保する。
(出典:環球網 2024年3月31日)
4)航空機業界へも進出
★★★東方航空 ファーウェイとスマート航空で戦略提携へ ★★★
航空大手の中国東方航空集団と通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は4月12日、戦略的協力枠組み協議を締結した。
両社は、東方航空の業界経験とファーウェイの先進的な情報通信技術(ICT)、ソリューション、デジタルトランスフォーメーション(DX)分野における経験をベースに、DXの推進で積極的に協力する。DXの計画、デジタルインフラ、デジタル化革新シナリオ、デジタル人材システム、旅行サービスなどの分野での包括的かつ踏み込んだ協力を通じて、産業モデルの高度化を主導し、サプライチェーン・産業チェーンの安全で効率的な運営による大規模な輸送・物流システムを構築する。
(出典:IT之家 2024年4月12日)

Photo: Huawei HP
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