11月8日 中国の競争当局SAMR(State Administration for Market Regulation)はSEPに関するガイドラインを発表した。
标准必要专利反垄断指引
Anti-Monopoly Guidelines for Standard Essential Patents, https://www.samr.gov.cn/zw/zfxxgk/fdzdgknr/fldzfys/art/2024/art_77e07edb4b7f4b72844a37c9add3e9fe.html.
SEPのライセンス交渉に関するガイドラインを政府機関や特許庁ではなく、競争当局が発表することは珍しいケースであるが、中国においてSEPのライセンス交渉が近年増加していることと、特に自動車関連でパテントプールAvanciと中国自動車工業会との対立が先鋭化するなどの事情がその背景にあるのだろう。
今回発表されたガイドラインは6章、22条から構成されるが、特に誠実交渉義務の詳細規定、SEP権利者の支配的地位の認定、License to all, 法外なロイヤリティーの禁止など、SEP権利者に対するSAMRの厳しい姿勢が読み取れる。SAMRはAvanciに対してはすでに本年6月27日には新導入の独占禁止「三書一函」制度のうち「注意喚起あるいは催促の書簡」をAvanciに手渡していたが、今回それに加えガイドラインでSEPのライセンス交渉を包括的にルール化しようとしている。
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