欧州委員会によるSEP意見募集開始 EC SEP consultation starts
- 二又 俊文
- 2022年2月16日
- 読了時間: 2分
SEPポリシーへの米国での意見募集は終了したが、2月14日欧州委員会がSEPに関する意見募集の開始を発表した。
欧州委員会(EUDG GROW-C4 Intangible Economy部局)はSEPのライセンスの枠組みに関するCall for Evidence(証拠の募集、以下CfEと略す)としてパブリックコンサルテーション(consultation)を開始したと発表した。5月9日が締切となる。
今回の意見募集は、2022年第4四半期に予定するECとしての発令が法制(legislative action)と非法制化ポリシー(legislative action)からなるが、そのimpact assessment(影響調査)の事前手続きである。その趣旨は”Call for evidence for an impact assessment-Ares(2022)1076263” に記載されている。
今回のポリシーオプションが目指すものは3点:
(1)SEPの透明性の確保(Enhancing transparency on SEPs)
SSOにおける必須宣言、Essentialityテストのあり方など
(2)FRANDの明確化(Providing clarity on various aspects of FRAND)
①FRANDコンセプトの明確化、②FRAND条件の交渉のガイドライン、③ヴァリューチェーンのなかでのFRANDレートのあり方
(3)実効的な施行(Improving the effectiveness and efficiency of enforcement)
たとえば、調停、仲裁。
意見募集は業界関係者、法律家、アカデミア、パテントプール運営者、業界団体、スタートアップ、SME、SDO,法制関係者など広い範囲を対象として、5月9日までの12週間行われる。
回答は自由記載(添付ファイルも可)とアンケートへの回答形式とからなり、自由記載は4000文字(A4で2-3ページ程度)、その後は66問の設問アンケートに入る。回答者はまず次のECのWEBサイトのHAVE YOUR SAYの登録フォームに登録の上、ログインし回答する。
その他の情報として、
欧州統一特許もこの発令が適用される。
欧州委員会は今回のSEPライセンスにおける発令に進めるにあたり、EU外の日本ならびに米国とも連携を図る。
標準として例示されているのは 2G, 3G, 4G, LTE-A, 5G, C-ITS, C-V2X, DVB, DMR, DECT, ETSI-TETRA, MPEG 1-4, mp3, Wi-Fi 1-7, DSRC, WAVE, LAN/MAN, Bluetooth, ZigBee, FireWire, WiMAX, Ethernet, IPv4, IPv6, TCP/IP, HTML or eBMSがあった。
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参考リンク(英文):

Photo: Unsplash Christian Lue
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