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「トヨタがAvanci 4G5G 車プールにライセンサー・ライセンシーで加入」報道 Toyota becomes Avanci Vehicle licensor & licensee News

更新日:2025年11月22日

by Toshifumi Futamata on October 11, 2025


トヨタがAvanciの5G Vehicleのライセンスプログラムにライセンサーとして、かつライセンシーとして加入したと知財業界誌IPFRAY(Florian Mueller氏)が昨日2025年10月10日付で報じた。https://ipfray.com/toyota-becomes-avanci-4g-5g-licensor-previously-only-licensee-acquired-4g-5g-seps-from-oppo/


実はこのニュースは日本のロボット・AI業界専門誌ロバスタ(iid社)が一年前の2024年10月10日に報道していた内容に基づいているように見える。https://robotstart.info/2024/10/10/avanci-toyota.html

最新のニュースとして誤解で掲載されたものかもしれない。IPFRAYは国際的に影響力の大きい知財ブログであるが、今回は内容に難があるのであらためて解説を加えたい。


トヨタはこのプールにライセンサーとライセンシーの2つの立場で加入したが、これは車業界のOEMとしては初めてのことであることは事実である。

ただIPFRAYが記事の「直接的影響」の箇所で、トヨタの加入について経済的側面からのみ解説を加え、わずかなロイヤリティ収入と一方で将来の他社へのライセンス活動の可能性

について述べている。


この理解は知財専門家としては表層的すぎる。なぜなら、この加入については戦略的側面を指摘すべきで、トヨタはライセンサーの立場でAvanciのプールに加入することで、Avanciで定期的に開催されるライセンサー会議への参加資格を獲得し、その場での議論を知り得る立場に入ったことを指摘すべきである。(訂正:Avanciの場合は他のパテントプールとは異なり、ライセンサー会議はない。ただし、ライセンサーとして加入することでライセンス条件の改定などに対する投票権voteを取得できる)

トヨタは加入によりライセンスプログラムの議論に加われるほか、84社あるライセンサーの各社動向についても何らかの情報を得ることができるようになる。


さらにトヨタは将来にむけて、単なる(お金を払うだけの一介の)ライセンシーではなく、当該プールにおけるSEPを持った企業といういわば「肩書」(ブランド)を獲得することができる。これらは金銭的評価だけにとどまらない。 IPFRAYがこのような戦略的側面を指摘できていないのは有力専門誌としては片手落ちに見える。

    Photo: Unsplash, Christina Telep


なお、このAvanci 4,5G Vehicleプログラムで、トヨタは「サー」と「シー」の二つの顔をもつようになったわけであるが、たとえば韓国のHYUNDAIとKIAもプログラムは異なるがAvanci Video のプログラムでサーとシーの二つの顔を持つようになっている。当ブログ2025年4月21日付「Avanci Videoにエリクソン、現代、起亜がライセンサーとして参加」


文責:二又俊文(SEP研究会座長) https://ipr-study.wixsite.com/sep-research-japan/about-us

 
 
 

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