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(欧米中)年末から年始への越年SEP訴訟3件 3 Major SEP cases over the year 2021/2022

SEP関連の訴訟は年末に大きな事案が相次いだ。越年した注目訴訟3件を整理する。

1. Ericsson v. Apple

エリクソンとアップルの係争。両者のライセンス更改交渉が決裂し、エリクソンがテキサス東地裁で2021年10月4日に提訴、さらにアップルも12月17日に提訴されている事件が越年している。iPhoneの差止が絡むだけに大きな注目を集めている。


2. NOKIA v. OPPO

OPPOはスマホで世界シェア10%とシェアをますます拡大中の中国の新たなエースである。きわめて強靭なライセンス交渉部隊を有し、ほとんどのSEPライセンス権者からの攻撃を撃破してきている。そのなかノキアとの交渉も行き詰まり、ノキアは世界7ヶ所でOPPOを提訴(英独仏インドやインドネシアを含む)と全世界での訴訟に拡大。OPPOも10月にはNOKIAに対して自身の持つSEPが侵害されているとしてドイツで4件の逆提訴をおこなっている。自国中国では重慶中級人民法院にGlobalレートの決定を求めて提訴した。重慶でOPPOの主張が認められると、先般のSharp v. OPPOや、Sisvel v. OPPOのようにSEP権利者は和解を強いられるようになるだろうとみられている。


3. IDC(InterDigital) v. OPPO

OPPOに対しては強力なライセンス交渉力を有するIDCも交渉に難航し、IDCは年末(12月20日、22日)ぎりぎりにOPPOグループを英国、ドイツ、インドで提訴し、越年している。


以上3件のSEP訴訟は注目の越年訴訟である。

 
 
 

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