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三菱化学MUISが中国CALTにリチウム電池ライセンス供与  MUIS's patent license agreement to CATL

2025.05.17


EVなどにおいてリチウムイオン二次電池の高電圧・高容量対応はきわめて重要な技術分野であるが、三菱化学・子会社MUIS(MU Ionic Solutions Corporation)はその革新的技術MP1でJP, USP, CN, KP、EPで特許を成立させてきた。

中国での展開が重要課題であったが、5月15日最大手CATL(寧徳時代)へのライセンス契約が成立した。

中国のリチウムバッテリーメーカーは30社と言われるが、これは新技術での中国企業と外国企業の初めての公開ライセンス契約である。


三菱化学プレスリリース。5月15日付


従来技術のLFP(リン酸鉄)特許(注)のロイヤリティは売上高の1.5%であったが、最後の基本特許が昨年失効しており、MP1技術はそれに代わる新技術の位置付けである。

 (注)LFP電池の基本特許の保有者:CNRS(仏)、ハイドロケベック(カナダ)、モントリオール大学(カナダ)、Phostech Lithiumだが、LFPに関する特許は中国の大学や研究機関のコンソーシアムにより管理され、中国のリチウム電池メーカーは基本技術に関するロイヤリティ負担はなかった。


中国国内でもWeChatで報道が行われている。

宁德时代与三菱化学签署许可协议

 
 
 

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