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(英国)(速報)英国高裁 Optis v. AppleでApple敗訴  Apple lost the Optis case in U.K.

更新日:2021年10月4日

(日高誓子英国弁護士から速報)

Optis v Apple [2021] EWHC 2564 (Pat), 27 September 2021

Mr Justice Meade handed down judgment in the third trial of these proceedings.


NPEでSEPを保有するOptisと、SEPの実施者Appleとの間で長らく争われていた案件。OptisがグローバルFRANDレートの決定を求めた裁判の判決が昨日9月27日英国高等裁判所(1審)で下された。

この裁判でAppleはOptisのFRAND義務違反を主張し、著名なExpertsも繰り出し、必須宣言におけるETSI-IPRポリシー6.1条(適時開示義務)や、競争法上のFRAND義務違反などを主張したが、高裁はAppleの主張を認めずOptisの主張をほぼ認めた。高裁の判断のキーとなった点はAppleが 裁判で決められるFRANDレートを無条件に受け入れることはない(unconditionally)との立場を崩さなかった点である。両者は今後直接のライセンス交渉の段階に入るが、両者で合意できない場合には、次の公判(来年7月)で裁判所によりFRANDレートが決定されることになる。高裁は今回の判決でAppleに

 ①UK市場では販売を行わない(市場撤退する)

 ②来年7月のFRANDレートを受け入れる

かのいずれかを選択するように命じた。



Image by Marisa Cornelsen/Unsplash

 
 
 

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