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Continental v. Avanci 第5巡回区控訴審Amicus brief(アミカスブリーフ)

本年2月28日第5巡回区控訴審Continental v. Avanci, NokiaにおいてContinentalが主張していたLicense-to-allの主張は退けられ、Access-to-allが認められた(注1)。

この判断はパネルにおける全会一致の判断でContinentalの大きな敗北であったが、

その後アミカスブリーフ(関係者からの意見)が4月20日まで受付られた。2つ注目する意見書があったので紹介する。


1)CCIA(Computer & Communications Industry Association)などの共同意見書

”CCIA Files Joint Amicus Brief Asking Court To Re-Hear Standard Essential Patents Case”

Continentalが主張するように、誰もがライセンスを受けられるべきLicense to All(LTA)が採用されるべき。また、第5巡回控訴審パネルはContinentalはSEP保有者とSSO(この場合はETSI)との契約により生じた第三者受益者(注2)であり、FRAND obligation違反を主張できる)訴訟当事者適格と認められるべきと主張。また5th Circuit panelがContinentalはrelevant SSOsのメンバーではないとした点やContinental の競争相手はAvanciのメンバーであるLGであるなど事実誤認がある。パネル決定(Continental lacks standingの決定)を撤回し、Continentalの申立rehearing en banc (full-court review)をみとめるべきと主張している。


2)車メーカーTesla, Honda, Toyotaの共同意見書

共同でアミナスブリーフを4月20日に提出した。

M2Mモジュールを提供するThalesのアミカスブリーフを多く引用しながら、Thalesのような部品メーカーがライセンスを受けられないことを不当として、5th.Circ.は全面的に判断を撤回し、Rehearing en bancをすべきと主張。


3)FOSSブログ記事

また、カーメーカーの意見書に対して米国知財業界で影響力の大きいFOSSブログは手厳しい批判記事も載せている。Tesla, Toyota, Hondaは車業界としてContinental v. Avanci, Nokia, othersの独占禁止法事案にアミカスブリーフを5th. Circ.出したが、意見書は事案の異なるThalesの主張の孫引きで、アップルのすすめる対エリクソン訴訟の「偽の草の根運動Apploturfers」と断じている。


(注1)Fiths Circuitの決定(2022年3月1日)はFOSSブログに詳しい

(注2)米国法では”implementers are third-party beneficiaries”の判例(Microsoft v. Motorola 795 F.3d 1024, 1030-31(9th. Cir.2015), HTC Corp. v. Telefonaktiebolaget LM Ericsson,12 F.4th 476 (5th Cir. 2021) .

 
 
 

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