2017年1月17日FTCの提訴から始まったクアルコム競争法違反訴訟は、3年半を経て8月11日クアルコムの完全勝利で終わった。
2019年5月21日北カリフォルニア地裁(Lucy Koh判事)のクアルコムの強権的なライセンスビジネスモデルを糾弾し、ライセンス契約の再交渉を命じた画期的判決は、舞台を第九控訴審に移して戦われていた。しかし、控訴審は3人の判事の全員一致で、クアルコムのライセンスビジネスモデルを競争法(シャーマン法)に違反しないとして地裁判決をすべて取り消しした。控訴審はクアルコムの行為について“anticompetitive behavior is illegal under federal antitrust law. Hypercompetitive behavior is not.”(反競争法的行為は違法であるが、過度に競争的な行為は違法ではない)と述べた。またLTA(License to All)も否定されている。
判決文はhttps://cdn.ca9.uscourts.gov/datastore/opinions/2020/08/11/19-16122.pdf
クアルコムの株価は、7月末の華為とのライセンス契約締結ですでに100ドルを超えていたが、さらに上昇し110ドル近くまで高騰した。
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