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GreyB 5Gレポート  5G Report from GreyB

May 25, 2025

5G SEPについてさまざまな分析レポートが各国から出されている。

米国のPatenttly 2025, 米独のLexisNexis/IPLYTICS, 中国信息通信所(CAIST)レポートなどいずれのレポートでも5G分野における中国勢(Huawei, ZTE, OPPOなど)の躍進と、欧米勢が厳しい競争を強いられていることが報じられている。共通して日本勢のトップ10からの転落もレポートされている。


今回シンガポール本社で信頼性の高いレポートを出すことで知られるGreyBが5Gレポートを公開した。https://www.greyb.com/resources/5g-sep-report-2025/

 登録により全文(15ページ)入手可能。

 

GreyBの「5G SEPレポート(2025年版)」の概要は以下の通りである。

最先端の5G技術をリードしているのは中国、韓国、アメリカ。

  • 中国は特許数、5G市場規模とも圧倒的な存在感を示し、5G接続数でも世界最大になると見込まれる。

  • 韓国はサムスンやLGが5Gコア特許を多く保有し、5Gネットワークの普及率でも世界トップクラス。

  • 米国はQualcommのようなテクノロジー企業群が5Gをリードしている。

 

5G特許(SEP)の現状

  • 5G特許宣言数は、2021年の約25,000件から2024年には57,000件以上に倍増。

  • 特許プールが拡大し、ライセンス交渉の現場はこれまで以上に複雑化。

  • 宣言数は多いものの、「誰がどれだけのコア特許を持っているか」は依然として不透明。


レポートの特徴

  • GreyBは複雑な知財領域に構造と洞察をもたらすことで知られており、今回のレポートもその手法を踏襲。

  • より大規模なデータセットと専門家によるレビューに基づき、実際のライセンス戦略に役立つ情報を提供。


主な内容

  • 約88,000の宣言特許ファミリーの所有状況を分析

  • 2024年12月時点で有効な約55,000件の特許ファミリーに注目

  • 574件の特許ファミリーを専門家が手動で精査

  • コアSEP(標準必須特許)約7,950件のシェアを主要・新興企業ごとに推計

  • 企業ごとのシェア率、コア比率、リーダーシップの変化を可視化したグラフを掲載


また、本レポートの発表をお知らせいただいた高橋弘史氏(Panasonic)に感謝すると同時に、同氏からいただいた読後メモも以下引用する。


********引用*******************

p8:

ETSIに5G標準必須宣言された特許ファミリーは88,633件(2024年12月31日現在)。そのうち特許登録されたものは53,493件。

そこからサンプルとして574件の特許ファミリーを抽出し、うち41%の237件をコア必須SEPとして特定した。


p9:抽出サンプルセットで

コア必須SEPの割合の業界平均以上の企業⇒ ETRI、MediaTek、京セラ、パナソニック、富士通、InterDigital、NTT、Lenovo, Philipsなど


p10の図:

・左上欄は、コア必須SEPの割合が高い企業。

     ETRI, Panasonic, Kyocera, Fujitsu,

                     MediaTek, NEC, InterDigital, Lenovo

・右上欄は、宣言の量および質の両方でリードしている企業。5G分野での強い影響力を示す。 NTT, ZTE, Ericsso, Qualcommなど

・右下欄は、宣言の量が最も多い企業。量の面で大きな貢献 Huawei, Samsung, Nokia, Oppoなど


P12:コア判定手法

私たちは、特許権者によって関連性があると宣言された仕様をチェックすることによって、各特許ファミリーが「コアSEP」として必須であるかどうかを判断した。私たちは、これらの仕様の特定のセクションを比較して、特許クレームとの重複を特定した。部分的または重複が見つからない場合は、他のすべての仕様のより広いグループに比較を広げて、このプロセスを繰り返した。有効および特許付与されたメンバー内の少なくとも1つの独立したクレームが3GPP仕様と完全な技術的重複を示した場合にのみ、特許ファミリーを「コアSEP」として分類した。


p13:このレポートの主なポイント

・コア必須SEPは少数派だが、決定的なものになるだろう。ライセンスのレバレッジは、何件の宣言を提出したかではなく、コア40%の中のどのポジションを占めているかによって決まるだろう。

・パワーバランスは、急速に成長している日本および東アジアのエレクトロニクス企業の集団 (いくつかは台湾本社) に傾いている。プール条件、二国間取引、さらには優先的な訴訟フォーラムに影響を与えるのに十分なレバレッジを持つだろう。

・ロングテールの細分化は、もはや理論上の問題ではなく、実際に何百もの小さな企業が、何千ものコア必須特許を管理している。市場が利回りを求めるにつれて、日和見的な主張、売却、ブローカーパッケージが増えることが予想される。

・コア必須SEP比率が業界平均の約41%を大幅に超える所有者は、プレミアムなクロスライセンスを要求し、より高いロイヤルティ率を要求し、プール条件を操作しようとするだろう。これらの収益化ルートが停滞した場合、これらの資産は特許取引市場に浮上する主要な候補となり得る。


p14:“In 5G, quality is compounding faster than quantity.”「5Gでは、量よりも質の方が急速に際立っている。」

 

高橋氏のメモを編集の都合で一部修正させていただいております。

 

 
 
 

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