top of page
検索

IDC v Disney in UPCマンハイム支部 Disney敗訴。差止め

UPC判決Mannheim Local Division

InterDigital v Walt Disney, UPC_CFI_86/2025


判決文(全65ページ)


UPCマンハイムLDはHEVC(H.265)を巡るInterDigital(IDC)とDisneyとの係争で、DisneyのFRAND防御を認めず、特許の成立している11カ国で差止を認めた。


Disney+ストリーミングサービスに対する初のSEP関連差止めとなった。

  ※UPCにおけるSEP差止めは初めてではない。Panasonic v Oppo事件(2024年11月22日)。


UPCがDisneyの主張を退けた理由は二つ

  1. NDA: Disneyが、当事者間の交渉履歴全体を裁判所に提出することを妨げるNDA条項の包含を要求し、訴訟手続きの中でそのNDAを修正するための適切な協力を拒み、長期の引き延ばしを行ったこと。

  2. 反対提案:Disneyの反対提案(counter-offer)において、IDCが交渉を前進させるために示した申し出に実質的に向き合っていなかったこと


さらにDisneyは判決の執行を、IDCによる最低5億ユーロの保証金提供を条件とするよう求めたが、裁判所はDisneyがその損害額(年間5億ユーロ)を十分に立証していないとして、「より良い情報がない以上」、保証金を侵害訴訟の訴額として既に裁判官が設定していた800万ユーロに設定した。


当該特許:

IDCのEP2465265 B1は「intra chroma encoding and decoding of video data(ビデオデータのイントラクロマ符号化・復号)」 に関する特許。

UPC判決はDisney+ストリーミングサービスで使用されているエンコード方式とエンコード済みビットストリームに基づき、主張された請求項が有効かつ侵害されていると判断した 。「HEVCのビデオエンコーディング特許」だが、この特許がHEVCのSEPとして裁判所に認定されたわけではない。UPCはSEPとも, SEPでないとも断言していない(標準必須性の認定を避けた)が、「事実上のSEP」であるとした上で、DisneyのFRAND抗弁を退けた。


参考資料:Bristows June 22,2026

UPC Mannheim Local Division grants injunction against Disney in respect of InterDigital’s video streaming patent.[InterDigital v Disney UPC_CFI_86/2025]


参考資料:IDC(InterDigital)プレス発表


On 16 June 2026, the Mannheim Local Division (LD), granted relief, including an injunction, against the Defendants (Disney) in respect of InterDigital’s (IDC) EP 2 465 265, a patent relating to intra chroma encoding and decoding of video data. 

2026年6月16日、マンハイム地方部(LD)は、被告(ディズニー)に対し、インターデジタル(IDC)のEP 2 465 265(ビデオデータのクロマ内エンコードおよびデコードに関する特許)に関して、差止めを含む救済措置を付与しました。

 
 
 

最新記事

すべて表示
(イベント告知)「SEP調停をめぐる最新の動向」(7月15日開催)Global SEP Event on SEP Mediation

SEP調停について議論する日本初の国際シンポジウムを、慶應義塾大学知的財産フォーラムとSEP研究会の共催、慶應義塾大学サイバーフィジカル・サステナビリティ・ センター(COSセンター)の後援で、7月15日(水曜日)13:20-18:30、慶應義塾大学三田キャンパスで開催いたします。 開会挨拶:君嶋 祐子(慶應義塾大学 法学部・大学院法学研究科教授) 開会挨拶:武重 竜男(特許庁 国際政策課 課長)

 
 
 

コメント


© SEP Research Group in Japan created with Wix.com

bottom of page