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Panasonic v. Xiaomi/ Oppo訴訟 大詰め近づくか

UPCにおけるSEPの注目事案でもあるPanasonic v. Xiaomi/Oppoについて整理する。

Panasonicが中国のXiaomi(小米)とOPPOをWCDMA・LTE通信方式のSEPの特許侵害を2023年7月・8月提訴してから丸一年が経過した。

Panasonic が昨年発表したプレスリリース(2023年8月9日付)は

数年におよぶ両者とのライセンス交渉の不調で提訴に及んだことが述べられている。


現在パナソニックがXiaomiとOPPOを訴えているのは欧州全体で24件で中国でも訴訟が起きている。UPC, ドイツ、英国、中国での4か所での訴訟を俯瞰すると次の通りである。

大きな流れとしては、UPCドイツ支部(マンハイム、ミュンヘン)ではXiomi, Oppoへの差止のリスクが高まっており、英国ではFRANDレートの決定が今年中には行われるのではないかと見られている。全欧、英国にまたがる訴訟で、両方の「相互作用」(UPCでの差止とUKでのFRANDレート)が注目されている。概括を整理する。


UPC Proceedings

2023年7月と8月にPanasonicはUPCマンハイム支部(Local Division、以下LD)とUPC ミュンヘンLDでそれぞれ3+1件の提訴を行なった。

共通するSEP3件を両者に、さらにXiaomi(小米)とOPPOにそれぞれ別の1件を提訴している。

EP724,EP315, EP270;  Xiaomi EP162, Oppo EP854

UPC Mannheim LD: Panasonic v. Xiaomi, UPC_CFI_219/2023 ,本年10月より順次3件の訴訟の口頭審理が行われる. マンハイムLDでは10月7-10日

UPC Munich LD:Panasonic v. Xiaomi, UPC_CFI_220/2023

UPC Mannheim LD: Panasonic v. Xiaomi

UPC Munich LD: Panasonic v. Oppo, UPC_CFI_220/2023


British Proceedings:

2023年7月31日英国高等裁判所にXiaomi(小米)とOPPOを提訴した。その後2023年12月7日XiaomiはInterim LicenceをFRAND Trial が行われる2024年10月28日までの期間という条件で申請し、裁判所は2024年4月23日と24日口頭陳述が行われた。しかし、Xiaomiのドイツでの差止めのリスク回避を狙う暫定ライセンスの思惑は結局認められなかった。https://caselaw.nationalarchives.gov.uk/ewhc/pat/2024/1733

Panasonic Holdings Corporation v Xiaomi Technology UK Limited & Ors[2024] EWHC 1733 (Pat)


German Proceedings:

ミュンヘン第一地裁:

4件の訴訟についてFRAND問題が2024年11月29日に審理され、来年1月から2月に判決の可能性が高い。

EP 559,EP 834, EP 836,EP 042

マンハイム地裁:契約守秘条件


中国訴訟:

小米が武漢市中級人民法院にパナソニック家電(中国)有限公司、武漢光合世紀貿易有が特許侵害しているとして訴えた、事件番号(2024)鄂01知民初635号。本件は2024年11月8日に開廷審理される。Xiaomi(小米)の反訴にあたる。また小米はパナソニックの特許に対する無効の訴えをおこなっている。ZL201080015545、ZL200880103316.6、ZL201680090746.3、ZL20131031588.5、ZL201610160823。結論は今年中にはないと見られる。

一方OPPOはパナソニック特許の無効を訴えCNIPAでチャレンジしたが、2024年7月31日に認められず失敗した。



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