2021年に両社のライセンス契約が満了したあと、全世界での訴訟合戦を続けていたノキアとOPPOとが昨日1月24日突然の合意を発表した。
Nokia プレスリリース1月24日
OPPOプレスリリース1月24日
クロスライセンス契約は5GのSEPを含む両社のライセンスポートフォリオを対象としており、OPPOは契約に基づきロイヤルティの支払いと、未払い期間を補うための補填支払いを行う。両社が世界中で展開していた訴訟はすべて終結する。ライセンス料率については明らかでないが、NOKIAの次の第1四半期決算(4月25日)で明らかになると見られる。
両社が互いのポートフォリオでどのようにクロスをかけあうかは不明であるが、OPPOは年間5000万台近くを販売しており、たとえば重慶法院判決(1st. Zone $1.151, Other Zone$0.707)を適用して推測すると2022年、2023年分で1000億円以上となるが、それ超えるやり取りの話ではなかろうかと筆者は見ている。
ノキアは5G機器が振るわない厳しい市場環境のなか、昨年10月にはコスト圧縮のため最大1万4千人の削減を発表しているなか朗報とも見られるが同社の株価は値上がりしていない。
※2023年第3四半期(2023年9月決算)10月発表 ノキア売上49億8000万ユーロ(約8,000億円) 2024年第4四半期(2023年12月決算)1月発表
なお今回の合意の要旨をノキアのプレス発表は次のようにまとめている。
Nokia signs 5G patent cross-license agreement with OPPO
License covers Nokia’s fundamental inventions in cellular technologies
Nokia to receive payments from OPPO for a multi-year period along with catch-up payments to cover non-payment during the dispute period
The agreement resolves all pending patent litigation between the parties
業界誌JUVEも詳しく論評している。
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