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(中)興味深い中国SEP訴訟 西安西電 v. サムスン Iwncomm v. Samsung in China

Sonyとの戦い

西安西電(西电捷通)と言えば2015年にWAPI標準*(IEEE802.11の中国版国家標準) 特許の侵害でSONYを訴え、一審でのSONY敗訴のあと、二審の北京高級人民法院へのSONYの上訴が却下され数億円相当の損害賠償が確定した事案の中国メーカーとして記憶に残る。IWNCOMMのホームページはhttp://www.iwncomm.com.cn/en/

当時、中国企業が原告としてSONYをSEPで訴え勝訴したはじめてのケースとして大きな注目を集めた事案である。


Appleとの戦い

その後西電はAppleとのライセンス交渉は不調に終わると、2016年Appleを特許侵害で北京法院に提訴し、15億元(約300億円)の賠償を求めた。Appleは同特許の無効を争ったが2020年には西電特許の有効が認められた。Appleはさらに西電が独占禁止法違反(高額ロイヤリティ、被差別条件違反、tying, 差止め強要)と提訴して対抗した。

これに対して西電も控訴する一方、さらにAppleとその代理人Morrison & Foester 法律事務所が営業秘密を漏洩したとして520万元(1億円)の訴えを北京知財裁判所で行った。

現在両社の案件は2010年のライセンス契約の合意事項にもとづき、仲裁に入っている。


Samsungとの戦い

今回明らかになったのは、サムスンが新たに西電の“ポートを基にする均一なアクセス制御方法”特許ZL200510 041713.3に対しても無効宣言を申し立て 12月22日と23日に口頭審理が行われるとのことである。

西安西电捷通无线网络通信股份有限公司 vs 三星(中国)投资有限公司


今回の情報は中国知財判例データベースを提供するIPHOUSE(知産宝)のニュースをもとに筆者が解説を加えたもので、原文のニュースレター(日本語)はこの後に添付する。知産宝のご厚意に感謝する。

*WAPI標準とは



 
 
 

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