(独) IPlyticsレポート(3)VVC, WiFi6編 IPlytics Report Seires(3) VVC, WiFi6
- 二又 俊文
- 2022年11月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年12月6日
ドイツの有力知財データ管理会社のIPlytics社より主要な4技術分野での動向レポート(要約編)の提供をいただいた。https://www.iplytics.com
3回にわたり4技術分野(5G,IoT, VVC次世代映像符号化技術, WiFi6)を連載させていただく。今回は最終回でVVCとWiFi6のレポートを紹介する。
1)VVC
映像圧縮技術は、さまざまな分野でユースケース(ストリーミング、自動運転、スマートシティー、リモート医療など)拡大しており、デジタルツインの基礎技術として重要である。そのため映像分野は5Gと並んで注目分野としてSEPの新たな戦場となることが予想されている。
VVC分野についてのIPlytics社のレポートをPDF添付する。 Access Advance VVSのプールには29社の権利者が参加している一方、MPEG LA VVSプールには11社の権利者が参加している。また、VVSにつき寄書を出した企業ではQualcomm, Huawei, Tencent, InterDigital, Frauenhoferがトップ5となっていることなどをレポートは伝える。
VVCについてはまだ(個別の特許番号を明示せず)ITUで包括宣言する企業が多いが、サムスン、アップル、ノキア、グーグルは
なお、VVCについてはNHKの解説がわかりやすい。VVC(Versatile Video Coding)次世代映像符号化方式
「VVCは、次世代映像符号化方式として、世界中の企業や研究機関などが参加する国際標準化機関によって標準化が進められ、2020年7月に第1版の標準化が完了しました。5Gネットワークによるストリーミングでの利用や、IoTにおける映像利用の拡大などに伴い、映像圧縮技術のニーズが高まっています。こうした背景のもと、VVCはこれまでのSDR(Standard Dynamic Range)映像に加えてHDR(High Dynamic Range)映像や全天周(360°)映像の符号化にも対応した、汎用性のある符号化方式となっています。
新4K8K衛星放送で用いられている映像符号化方式であるHEVC(High Efficiency Video Coding)と比較すると、同程度の画質となるように符号化した場合、下表に示すとおりVVCはHEVCに比べて伝送レートを40%程度削減することができます。また、同程度の伝送レートで比較した場合はHEVCに比べて、より高画質な映像が得られます。」
2)WiFi6
IPlyticsが一年前に発表したWiFi6についてのレポートである。
WiFi6はユースケースにおいてBuilding, Smart Home, Phone, TVs, gaming, computors, Routerとさまざまな広がりが予想される分野で、ファーウエイ、クアルコム、インテルの三者が累計寄書数でも、特許ファミリー数でもトップ3を形成していると述べる。
同レポートのPDFを添付する。

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