<速報>独デュッセルドルフ地裁コネクテットカー訴訟でECJ付託(1) Connected car case referral to ECJ. 20201126
- 二又 俊文
- 2020年11月26日
- 読了時間: 1分
更新日:2020年11月30日
注目が集まっていたデュッセルドルフ地裁(LG)でのNokia v. Daimlerケース(Dusseldorf LG, 4c O 17/19)は、同地裁と同高裁との協議を経て、ダイムラーがもとめるTier1でのライセンス契約の是非(LTA)についての判断を欧州司法裁判所(ECJ)に求めることとした。Nokia v. Daimler訴訟ケースはドイツだけで10ケースにのぼるが、マンハイム地裁、ミュンヘン地裁、デュッセルドルフ地裁と判断が分かれ、統一的な見解が望まれていた。デュッセルドルフ地裁はさらにUnwillingの判断基準も含む10質問をECJに投げかけており、ECJにとっては2015年のHuawei v. ZTE判決のさらなる具体的な定義を求めている。
ドイツにおけるコネクテットカー訴訟は過熱化していたが、今回の付託で当面、裁判は進行しないと見られる。車メーカー(OEM)にとっては一安心というところであろう。
欧州のリーガル誌JUVEも速報で報道している。
27日日本経済新聞朝刊でも報道 「つながる車」特許使用料訴訟、延長戦 独地裁、欧州司法裁に付託 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66699990W0A121C2TJ2000/
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