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ファーウエイ 年間ライセンス収入 1000億円から見えるもの Huawei's licensing revenue grows to $630M

更新日:2025年12月5日

Dec 4, 2025  by Toshifumi Futamata


フアーウェイ(華為)のライセンス年間収入が1000億円に到達したとのニュースが大きな話題となったが、そこから見える背後の事実について、中国知財ブログMichael Maが詳しく報じているので引用しながら解説を加える。


Michael Ma Blog(2025年11月11日付) 英文


1)華為ロイヤリティ収入1000億円到達

2019年から華為は“Innovation and Intellectual Property” Forum (公開イベント、海外でも視聴できる)を毎年開催しているが、本年は11月11日北京で開催された(従来は深圳で開催していた)。

華為のVPで知財部門責任者であるAlan Fanが華為の知財の現状と今後を語ったが、そのなかで2024年の華為のライセンス収入が$630milに達し、登録特許数が37,000件、出願数10,000件と述べた。

さらに、これまで233社とライセンス契約を締結し、95%は交渉で解決したと述べた(筆者注:つまり10件あまりが訴訟となったということだろう)。ライセンス契約のうち48件はFortune Global 500と締結したものだったと述べた。


2)華為ロイヤリティ収入の推移

Maブログ(PRIP Research)がライセンス収入の推移を下図のように整理している。

そのなかで華為のスマホのロイヤリティ金額を推計している。


PRIP Research(2025年11月29日付)联发科,华与“华”(中文)


下表に示されるように、2022年のライセンス収入が$560milとすると、2024年のライセンス収入$630milとの差はわずか$70milである。この間、華為は2022年にOPPOとのライセンス契約、その後2023年にXiaomi大型係争を経てライセンス契約を締結している。


試算であるが、ファーウエイは5Gでのライセンス料率の上限を$2.50と発表しているが、OPPO, Xiaomi2社だけで年間2.7億台(Xiaomi 1.7億台、Oppo 1億台)の販売がある。

それに$2.50をかけると$6.75 億(すなわち$0.675 billion)となる。発表された2024年のライセンス収入は$0.63 billionであるが、当該機関に大幅なライセンス収入の増加がないのを

みると、両社へのライセンス料率は低いとの見方は妥当であろう。


3)ロイヤリティ支出
3)ロイヤリティ支出

さらにMa氏は華為の2015-2024年の10年間の累積ロイヤリティ収入について、約 $4 billion(6000億円)あまりと推計している。

華為はこの公開イベントでロイヤリティ支出について、ロイヤリティ収入の約3倍の金額を支出したと述べている。また分析によればその8割は米国企業に対して行われたと見られる.(筆者注:おそらくそのほとんどはQualcomm社への支払いだろう。この10年を推計すると1.5兆円となるが、Qualcommは過去1兆円近くのロイヤリティ収入を毎年得てきた事実からすると決してあり得ない数字ではない)


4)ファーウエイとMediaTekとのチップレベルライセンス契約

2024年に行われたチップレベルでの大型ライセンス交渉のMediaTek事案も注目される。中国端末メーカーとのライセンス契約が低廉であるとすると、さらに2025年10月に締結されたMTKとの事案がどのような条件で締結されたのか興味深い。

来年11月に行われる同イベントでの発表が注目される。


MediaTekとのライセンス締結PRIP Research (11月29日付)中文


 
 
 

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